流産について

流産後の生活について (誘発分娩)

誘発分娩の場合、分娩後のママの状態はどうでしょう?
生活するのに注意しなければならない点は?


誘発分娩の場合、通常の産後の状態だと思ってください。
分娩後の注意事項については、病院から指示があると思いますが、
一般的な注意事項は、次のとおりです。


・最低2週間ぐらいは、安静にしてください。
 (産後と同じです。できれば、検診で先生からOKがでるまで、
  ゆっくりしているのが一番です)

・出血は、だいたい1ヶ月ぐらい続きます。
 多くなったり、少なくなったりすることがありますが、
 これは、子宮が収縮しながら、小さくなっているためです。
 子宮は、収縮して、中の出血を出しながら、徐々に小さくなります。
 この繰り返しで、徐々に大きさが戻っていくので、
 この収縮に伴って、出血が増えたり、また減ったり、
 おなかの痛みが強くなったり、軽くなったりします。

・処方された薬がある場合は、必ず指定どおりに飲んでください。
 ママの体が回復するのに、必要な薬です。
 必ず指示通りに、指示された量を飲んでください。
 (子宮収縮剤や、抗生剤などが出される場合があります。
  子宮の収縮を助け、炎症を鎮める薬です)

・以下の症状が見られた場合には、病院に連絡して受診してください。

    高熱が出る 

    大量に出血する

    塊のような出血が、たくさん出る 

    嫌なにおいのする出血が見られる

    お腹がひどく痛む 日を追うごとに痛くなる

・だいたい1ヵ月後に、検診が行われると思います。
 検診は、体調がよくても必ず受けてください
 この検診で、子宮やママの体の回復の状態をみて、
 その後の生活についての指導があります。
 産婦人科にもう一度足を運ばなければならないのは、
 大変苦痛ですが、検診は必ず受けてください。

・退院後のお風呂は、次の検診までシャワーで、と言われると思います。
 湯船には入らないで、シャワーで済ませるようにしてください。
 毎日入浴して、清潔にしてください。(感染を防ぐためです)

・退院後、検診を受けて、医師からのOKが出れば、
 徐々に普通の生活に戻していって構いません。
 体に不調を感じる場合は、無理をせず休みましょう。

 無理をしてしまうと、子宮の回復を遅らせたり、
 子宮内や卵管内で炎症が起きてしまうことがあります。
 子宮内や卵管に炎症が起きてしまうと、
 癒着や閉塞を起こしてしまうことがまれにあります。
 子宮の癒着や卵管の閉塞は、その後の不妊につながることがあります。

 通常のお産より、時期が早かっただけで、
 体にかかる負担は、お産とあまり変わりません。
 
 検診までの1ヶ月は、安静にしてできるだけ体を休めましょう。
 無理をして台所に立ったり、目を酷使したりすると、
 回復を遅らせたり、その後の体調不良へとつながります。

 この時期に、無理をせず、体を大事に休めてあげるのは、
 この時期に本当に必要な、大切なことだと思ってください。

   
  体は、時間と共に、回復していきます。
  一方で、心のほうは、回復がかなり遅れる事と思います。

  詳しくは別のページに書きますが、
  妊娠12週以降の流産の場合は、死産届けが必要となり、
  赤ちゃんも火葬してあげなければならなくなります。
  
  お腹で大切に大切に育てた赤ちゃんと対面したり、
  さよならが言える方も、少なくありません。

  赤ちゃんにとってもママにとっても大切な儀式なのですが、
  一方で、赤ちゃんの葬儀や火葬は、
  ママの心に、大きな傷を残す場合があります。

  大切に大切に育んできた赤ちゃんとの、
  信じられない突然のお別れ。
  心が、悲鳴をあげても、全然不思議なことではありません。


  体の回復に、心の回復がついていかない時があります。
  頑張ろうと思っても、頑張れない時があります。
  小さな赤ちゃんの姿を思い出して、
  涙が止まらない日だって、たくさんあります。

  そんな時は、 どうか、心の声に耳を傾けて、
  心にも、安静の時期を作ってあげてください。
  心の安静は、何よりも大事です。
  そして、あなた自身にとっても、必要なことです。

   
  同じ悲しみを知っている人と話したい、と思ったときは、
  経験者の会に、参加してみてください。
  きっと、心安らぐ時間が過ごせると思います。

  インターネットで、掲示板などで話せる会もいくつかあります。
  辛い時は、1人で我慢せず、誰かに話してみてください。

  病院などで、カウンセリングを受けるのも、よいことだと思います。
  ご主人に、ゆっくり胸のうちを聞いてもらうだけで
  心が軽くなる時だってあります。


  大切なのは・・・
  あなたが、あなたのペースで、あなたの心を癒すことです。
  傷ついているのは、体だけではありません。
  心も、同じくらい、いやそれ以上に、傷ついているのです。

  どうかそのことを忘れず、
  心にも安静を、無理をしない、大事にする時期を作ってあげてくださいね。
  
  それは、数ヶ月かもしれないし、数年かかってしまうかもしれません。
  ですが、他の人と比べることはありません。
  長くても、いつかあなたが心から笑顔で笑える日がくれば、
  それが、あなたに必要だった時間になるのですから。

   


2006年06月26日 19:08