死産について
臍帯過捻転(臍帯巻絡・臍帯の異常)
臍帯過捻転とは、臍帯の特定の部分に過剰な捻転が起こることです。
臍帯の血流が止まってしまうことにより、赤ちゃんへの酸素や
栄養の供給がストップしてしまい、赤ちゃんが亡くなってしまうことがあります。
臍帯は、内部に3本の血管を含んでいて、胎盤と赤ちゃんとをつなぎ、
ママと赤ちゃんとをつなぐ、赤ちゃんにとって命綱であり、
大事な役割を果たすものです。
通常、ラセン状に捻転しています。
2本の臍動脈の中には、ママの身体へと、
赤ちゃんの身体にできた老廃物を含んだ静脈血が流れ、
臍静脈の中には、ママの身体から胎盤を通して、
赤ちゃんが成長するのに必要な栄養をもった動脈血が
流れています。
(動脈の中に静脈血が流れ、静脈の中に動脈血が流れているのは
胎児の心臓を中心として考えるからです)
赤ちゃんには、胎内でできた老廃物を自分で処理する能力が
まだありませんから、これを臍帯や胎盤を通してママの身体に送り、
ママが赤ちゃんの老廃物を処理しています。
そして、ママからは、酸素や赤ちゃんが発育していくための栄養を、
胎盤や臍帯を通してもらっているのです。
この臍帯が、まれに赤ちゃんに巻きついてしまうことがあります。
臍帯巻絡といって、赤ちゃんの身体のどの部分でも起こります。
最も多いのが、頚部への巻絡で、
ゆったりと巻きついていることもあれば、
二重、三重になっている場合もあります。
ゆったり巻きついているようであればいいのですが、
何らかの原因で、臍帯の血流障害が生じてしまうと、
赤ちゃんの生命に危険が生じてきます。
また、この臍帯が、一部で過剰に捻転してしまうことがあります。
これを、臍帯過捻転と呼びます。
臍帯が、あまりに過捻転してしまうと、その部分は極端に細くなり、
血流が止まってしまうことになります。
そうすると、赤ちゃんへの栄養もいかなくなり、
赤ちゃんの老廃物もママの身体へは送れなくなるため、
過捻転の程度によっては、赤ちゃんがママのお腹の中で、
亡くなってしまうことがあります(子宮内胎児死亡)。
臍帯の血流は、超音波画像などで確認することができ、
巻絡も同様に診断することができる場合があります。
巻絡が発生するのは、だいたい妊娠中期だといわれています。
後期になると、赤ちゃんも大きくなりますので、
巻絡するほど赤ちゃんが動くことが難しいとされるためです。
しかし、発見はできても、それが赤ちゃんに危険を及ぼす巻絡なのか、
そうでないのかまでは、判断するのは困難です。
巻絡が事前に判断できた場合は、分娩時の管理に気を配ります。
臍帯に血流障害が生じると徐脈になるため、
徐脈が見られた場合には、緊急帝王切開になったりすることがあります。
臍帯過捻転については残念ながら、予防することも、
予測することも、現在の医学では大変難しいです。
2006年07月06日 10:05